クラシック音楽界はずっと前から韓流だった!?

クラシック音楽界でも韓国系演奏家の活躍は昔から目覚ましく、その最初の代表格はヴァイオリニストのチョン・キョンファです。彼女の気迫に満ちた演奏は、欧米人たちを驚かせました。世界のトップレベルで評価された最初の東洋人演奏家ではないでしょうか。（指揮者としては少し前世代で小澤征爾さんがいますが．．．）

チョン・キョンファ（정경화 1948～）


彼女の姉（チョン・ミョンファ）はチェリストとして、弟（チョン・ミョンフン）は最初はピアニストとして、その後指揮者に転向して活躍中。チョン・ミョンフンは現在日本でもたいへん人気の指揮者ですね。

チョン・ミョンフン（정명훈 1953～）
ピアニストとしてチャイコフスキーコンクール1974年2位。現在は韓国を代表する指揮者として活躍中。→日本人ファンによるサイト

チョン・トリオ（まだかなり若い頃の3人の演奏）


さらに、有名なところでは次のような音楽家がいます。

スミ・ジョー（조수미 1962～）
ソプラノ歌手。カラヤンは彼女の声を「神からの贈り物」と評した。最近はポップス系の歌もよく歌っているようですね。→公式サイト

サラ・チャン（장영주 1980～）
ヴァイオリニスト。ユーディ・メニューインから「私が知る限り、最もすばらしく、最も完成され、最も理想的なヴァイオリニスト」と評価されている。→公式サイト

チャン・ハンナ（장한나 1982～）
チェリスト。11歳でロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール1位で注目を集める。→公式サイト

最近耳にするところでは、次の方々がいます。

キム・ソヌク（김선욱 1988～）
ピアニスト。リーズ国際ピアノコンクール 2006年優勝。

ソン・シヨン（성시연 1976～）
指揮者。ゲオルク・ショルティ国際指揮者コンクール2006年優勝。ボストン交響楽団アシスタント･コンダクター（2007－2008）。→雑誌記事紹介

ソン・ヨルム（송열음 1986～）
ピアニスト。あの辻井くんが1位となったヴァン・クライバーンコンクール2009年2位。写真向かって左側の彼女です。今年2011年チャイコフスキーコンクールは惜しくも2位でした。→チョン・ミョンフンとの共演映像

チョ・ソンジン（조성진 1994～）
ピアニスト。浜松国際ピアノコンクール2009年優勝、チャイコフスキーコンクール2011年3位。まだ17歳です。今後がたいへん期待されます。

彼らの演奏はYoutubeにもたくさんありますので、興味がある方はぜひ聴いてみてください。
その他にも国際的コンクール入賞者には韓国系演奏家が非常に多くフォローはしきれませんが、知っているところをご紹介しました。